第6回乳酸研究会

某所から圧力がかかったので書いておく(ちょっ
@東京大学駒場キャンパス。

朝起きてから60min@SSTのあと風呂入ってたら遅くなった。例によって「呼吸するが如く遅刻する」ダメ社会人な僕。駒場東大前駅って下りたの初めてな気がする。聞きながらメモしてた内容をダンプするとこんなだった。カッコ書きは小山のコメント。あ、基本的に皆さん(たぶん意図的に?)一般向けな観点でのお話だったと思うので、メモしてなかった要素も多いですので悪しからず。だれか補完して(ぉ

八田秀雄先生の基調講演の途中から入場。
  • 「LTペース」はレース初期に観測される血中乳酸濃度の話し
  • 20km未満のレース後半は血中乳酸濃度と血中グルコース濃度が上がってくる
  • 20km以上のマラソン等の後半は血中乳酸濃度と血中グルコース濃度が下がってくる
  • 前半オーバーペースで入ると、血中乳酸濃度も血糖値も後半より大きく下がる。(黄金のタレ)
  • LT以上でFTが動員が高まると仮定すると、LTの速度を上げるにはFTをトレインする必要がある。(SST〜L4?場合によってはL5かなぁ)
最近の八田先生の著書に準じた内容だった気がする。

JOCナショナルトレーニングセンター 伊藤穣様
  • モーグルだけ担当してるわけじゃなからヨロ
  • 科学スタッフとフィジカルコーチという分業。選手と信頼関係が出来てれば科学スタッフが直接選手とやり取りもあるけど、基本的にはコーチと仕事する。
  • モーグルチームでは春と秋の年二回、1泊2日〜2泊3日(!)の多岐にわたるフィットネステストを実施する。
  • (別口でもっと簡単なテストは普段からやってるらしい)
  • コブのテンポに合わせて、ケイデンス固定(男子120rpm, 女子100rpm)で40秒のエルゴメーターのテストをする。
  • スプリント的な競技だけど持久性トレーニングするよ。(ですよね)
  • 競技時の映像をアーカイブして資料化
  • トレーニング時のエアの出来をすぐ確認できるような記録・閲覧システムを開発したよ。(いったいおいくらで発注されたのか大変興味がございますが大人なのでそれは聞いてはいけない)
中央大学理工学部 吉村豊様
  • 陸上の5000mの走速度は6mmolの走速度
  • 競泳での3種類のテスト
  • Lactate Curve test(負荷:血中乳酸濃度)
  • Verification test(Curve testで得たOBLAのスピードが正しいかのテスト。"タイムトライアル"的な位置づけかな)
  • Peak lactate test(試合期にOTをチェックする目的。血中乳酸濃度が低く出てる場合はレストさせる)
  • Lactate curveはシーズンの始めに右(より高い速度に)に大きく変化する(後で前シーズンと比較しての変化か質問すべし。 ←忘れてた)
  • 国?によっては大学生のトレーニング時間に上限を設けてる場合もあるが、日本はフリーダム。
  • 平均して10セッション/week。土曜午後と日曜はレスト、みたいなかんじ。
  • トレインドな人には新しい刺激が必要。
BlueWych合同会社 柿木克之様
  • 実績値で@LTパワーが2〜17%up
  • チームTTのローテーションの「技術」をPMでチェック。(下がって後ろにつき損ねて再加速してるとスパイクが出てるみたい)
  • LSD的なローパワーなトレーニングではなく、LT〜LT以上のミドル〜ハイパワーにフォーカスして大きな成果
  • 運動時の体内環境の変化・推移をモデル化してシミュレーションしてた(なにそれチョー萌えるんすけどどどど)
基本的にワクテカに聞き入ってたのでメモは少ない。

埼玉医科大学国際医療センター 牧田茂様
  • スポーツではなく臨床現場からの報告
  • 目視のLTとV-Slope methodのLTはほぼ近似してる
  • ATHLとLTHRもほぼ同じ
  • 心臓リハビリテーションの現場では呼気ガスによる"AT"が広く用いられている。
  • (心臓リハビリテーションにおいては)AT, LTともに実用上違いは無い。

意外にメモしてない... 
聞いてた印象では皆さん「木ではなくて森を見るため」に血中乳酸濃度の変化を測定・活用してるような印象。故に頻度も高くはなさそうだった。自転車はPMがあってホント幸せ分野だとおもいました。
聞く話しをいちいち、最近ぼんやりと考えている「トレーニングに対する体の反応ってブラウン運動とかに近いんじゃないかなぁ。停滞・退行側にベクトルが振れないようにリスクヘッジしてくのが大事なのかしら。ではどうやって?」みたいなトンデモ妄想を膨らませそうな要素が無いか考えながら聞いてたので、あんましちゃんとメモとってない。トレーニングの強度・量・頻度を負荷するのはあたりまえとして、実際には「コンディショニング」と呼ばれてる要素が差を生むのかしらと。ただしこの場合の「コンディショニング」はスゴく広い範囲になっちゃう。体調の浮き沈みへの強度・量の調整とか含め。僕の場合はまず量と良い睡眠ですがががが。
で、場違い & 超アウェイ感あふれるなか、「コンディションの浮き沈み等で、テストのパフォーマンスが"失敗"に終わった場合、その結果はどう扱う?捨てる?どうにかして活かす?」みたいなあえての質問。「選手がどうしてもと言えば再テストもするけど」「下がったケースは無いです」「パフォーマンスの揺れ幅を見る上でも"失敗"のデータは重要」といった感じのコメントを頂きました。ふむ。ありがとうございます。

終了後に柿木さんと「はじめまして(笑)」。市場が小さく思われる日本の自転車トレーニング関連ビジネスですが、なんとか広げてもらいたい&僕もなんかやりたいっす。懇親会も当然アウェイ感あふれる時間でしたが、東京大学自転車部競技班の西薗さんにサルベージして頂き感謝。というかフツウにダメなサイクリスト談義だった気がする。あと試験明け故か普段からそうなのか知りませんが、ぶっちゃけ過ぎでオジサンニヤニヤヒヤヒヤしちゃう。機会があればまたガッツリお話しさせて頂きたいっす。あ、ITTの平均パワーが%LTのどのへんか聞くの忘れてた... 今年のMt.富士HCに落選したら俺もあざみライン走りたいです。

あと何人かの方々とお話ししてて気付いたんだけど、髪切った直後なせいか20代ぐらいに見られてたんじゃないか疑惑がががが。服装もちゃらかったしなぁ...頭剃ってヒゲでもはやすか(マテ) そうそう。受付とかやってくれてた女の子が懇親会におけるエタノール溶液の影響で真っ赤になってて可愛かったのは秘密。