ほんとは八田先生の今日(17日)発売の教科書乳酸と運動生理・生化学が欲しかったのですが、吉祥寺・新宿の大型書店にはあいにく置いてなかった。腹いせに買ったはずの陸上競技 君だけのメニューつくりマニュアルがスゲく素晴らしかったので思わずpost。ってまだ50ページしか読んでないけど。
「このメニューで練習したら必ず強くなれる」なんて練習メニューはありえない。競技に取り組む人とその目標やとりまく機材や環境はそれぞれ皆ちがい、必然的に「強くなる」ためのメニューも個々人に特化・最適化したものになるはず。でもそれはどうやって組み立てれば良いのか?そんな疑問に答えようとしている本。表向きは陸上競技に取り組む中高生向けの書籍という立て付けだけど、その内容はシリアスにスポーツに取り組んでいる大人が読んでも十二分に恩恵を受けられるものなんじゃないかと思う。これを子供だけに読ませていちゃ勿体ない!ってまだ50ページしか読んでないけど。
いつぞやの国際的な陸上競技会で勝ったアスリートが、試合後のインタビューで「与えられたメニューをこなすだけです!」と言い放っていて「おいおい、このひとアスリートとして今後大丈夫か...」と要らん心配をしたことがあるのは秘密。受け身じゃなくて、少なくとも競技者とコーチがいっしょになってメニュー組まないとダメだと思うんですよ。自分の競技人生って、特定のコーチとつきあう時間なんかより全然長いじゃん?それに受け身のトレーニングって持続可能なものなの? 少なくとも僕は「このワークアウトは何を目的に実施するのか」という問いに、自分で自分に説明できないと精神的に続けられない。まぁしんどいワークアウトやりつつ「もしかして、これって無駄なんじゃ...」という不安を抱えたくないってのが本音かもしれませんが。
そういえばBlue Wychの柿木さんは、競技者が競技やトレーニングへ取り組む上で抱く疑問や不安を、Power meterなどを用いてパフォーマンスを「定量化」することで不安を解消するのを手伝いたい、といった感じのことをおっしゃっていたような気がします。トレーニングって「自分が何をしようと考え、そして実際に何を成し遂げたのか」という「正のフィードバック」の繰り返しなんだと思うんすよ。power meterはそれを助ける良いツールの一つだと思いますです。今のところ僕は主観的運動強度と持続時間を主な物差しにつかっていますが、僕のセンサーと処理系は簡単にオフセットがズレて信頼性がイマイチなのが難点だなぁ(笑) なので3月5日に予約した東京体育館の全身持久力測定での補正が楽しみでしょうがない。
話しを本題に戻してと。そういった意味でも「自分用の練習メニュー作り」を自分で行うための技法を解説しようとしているこの本は、とっても大事だとおもう。ボンパの本とか色んなところで「意識性・積極性の原則」や「個別性の原則」といった話しは出てくるし、運動生理学の情報もそれなりに流通している。でも、実際に自分でどうトレーニングを組み立てればよいのか?という問いにフォーカスして答えようとしているこの本はとても貴重なんだと思いました。まだ50ページしか読んでないけど
ってゆーかオレの場合、メニュー云々の前にまず速く寝なさい。話しはソレからだ。ってまだ50ページしか読んでないので... ←もういいって