続Decoupling Rateで基礎的持久力の評価

一定強度で走った時の心拍ドリフトから基礎的持久力の塩梅を評価しようってのを以前書きましたが、今回は単発のワークアウトではなく14週間のトレンドを見てみようという試み。

ただし今回は(筆者の時間的な都合で)LSD的な強度ではなくて少し高いSST(テンポ走とかそのへn)な90%FTPな強度。ヘロヘロでマトモにトレーニングできてなかった8月から、徐々に体をつくりなおす期間に実施したSSTのログだけ抽出した。
  • 期間: 2011年8月23日〜2011年11月25日
  • サンプル数: 49
  • 運動時間: 10〜100分
  • 運動強度: 90%FTP前後(筆者の場合200W前後)
  • 場所: 自宅のローラー台(Kurt Kinetic Pro Trainer)
  • 冷却: Vornado 723J + エアコン or 外気
  • 計測器: SRM Shimano 7800 Compact + SRM PowerControl 7
ウォーミングアップとクールダウンを除いたログ部分から
  1. 運動時間(分)
  2. 平均心拍数(bpm)
  3. 気温(℃)
  4. Decoupling Rate(%)
を集計し時系列にそれぞれプロットした。

運動時間についてはペース維持に大きな努力が必要になったり、スゴくしんどくなったら切り上げる運用。「追い込まずホドホドな頑張りで維持できる時間」です。あと「長い時間やった翌日は短め」の繰り返し。

基本的にパワーと心拍数でDecoupling Rateを計算しているが、10月14日〜11月23日の間はSRMを定期校正に出してたのでその間は速度と心拍数で計算している。使用しているローラー台は温度による負荷特性の変化が小さい機種なので、過去のログを元にターゲットパワーを発揮する平均速度31.2km付近を目安に運動した。

少しずつ運動時間が伸びているが、徐々にDecoupling Rateが降下して3%付近に落ちついている。心拍ドリフトが小さくなり基礎的持久力ができあがってきたことを推測できる。
と、言いたいところですが
3番目の気温に注目。Decoupling Rateは10月下旬に落ちついてくるけど、同時に気温も落ちてきてるんだなこれが.... それまでエアコンや外気で平均的に25℃付近だったのが、10月下旬から着々と気温が下がってる。

というわけでDecoupling Rateのトレンドをみて基礎的持久力を評価するぜー、とか思ってたけど心拍ドリフトにダイレクトに影響するであろう気温のコントロールを忘れていたでござる....
とはいえ、ここ数週間は以前よりだいぶ水を飲めるようになってきてるのでここは良い点。オチ無し。