自転車のTTシミュレータはチクチク製造中。ゴツゴツしたGPXデータを奇麗にスムージングする処理が昨日やっといい案配になった。最新のシミュレータでツール・ド・美ヶ原のコースを一定パワーで通過する際の移動速度と、走行抵抗の推移を出力してみた。
体重52kg + 自転車8kg + その他2kgで200wattで走った際の速度の推移。ポジションは一定。
その際自転車に発生する転がり抵抗(緑)、空気抵抗(水色)、勾配抵抗(茶)がどのように変化しているのかの図。勾配抵抗がマイナスに振れているのが下りの箇所です。
この条件でシミュレートすると私のゴールタイムが1時間20分を越えてしまうのは残念ですがががが。
あらゆるシミュレーションに言えることですが、入力データによって結果はまったく変わってきます。この場合はコースのデータの元となるGPXファイルの精度がすごく重要。ですが、等高線から標高を類推したGPXファイルはそもそもかなり情報が粗いうえに、橋や切り通しといった道路整備の結果が反映されていない場合があるため厳密さを期待してはいけなさそうです。あたりまえですが、実際に走行して得たログで走らせた方が本物に近くなっていい結果が得られます。
とはいってもALPSLAB route由来のGPXは案配を見る上では十二分な精度なんじゃないかなーと思ってます。日曜にMt.富士ヒルクライムを実際に走りながら1秒間隔で記録していたパワーのログを元にGPX由来のコースを走らせてみると、完全ではありませんが概ね近しい移動速度の推移を得ることができます。やぱしALPSLAB route最高です。
現在はキモになるスムージング処理の計算量がけっこう大きいのでまだWebから使える状態ではないんですが、もうちょっとなんとかしてローンチできたらいいなぁ。