なんという釣りタイトル。
Mt.富士ヒルクライムのコースを"一定ペース"で走った際の速度の分布を、目標タイム別にまとめてみました。その分布を元にケイデンスを一定に保つにはどんなギアが必要になるか見てみるよ。
基準とする目標タイムは
最初に、ゴールドの何かをもらえる1時間05分
速度域ごとの滞在時間を縦軸に積み上げてます。例えば15.0km/hで走る時間を合計すると10秒ていどですが、15.5km/hでは100秒、16.0km/hでは130秒、30km/hでは20秒弱といった感じです。右側に"30T"とか目盛りがありますがとりあえず無視してください。
つぎにシルバーの1時間15分
全体的に左(低速)にシフトします。
続いてブロンズの1時間30分
1時間45分
2時間00分
2時間30分
3時間00分
これらの図から、目標タイムごとの最高・最低速度と中心的な速度域を読み取ることができます。例えば目標タイム1時間30分の場合は、最大35km/h・最小8km/h前後の幅があり、殆どの時間10〜20km/h周辺の速度で登ることになります。
まず完成車についてきてそうな前52-39T、後ろ12-25Tのギアの組み合わせ。
青丸が前39Tと後ろ25-23-21-19-17-16-15-14-13-12Tを80rpmで回した際の速度で、赤丸が前52Tと後ろ25-12Tを80rpmで回した際の速度。こちらは縦軸がスプロケットの歯数(右側目盛り)です。例えば39x23T(青丸の左から2つめ)は80rpmで約17km/hになります。
この図を見る限り一定ペースで1時間30分を目指して「毎分80回転」を維持するのは無理。39x25Tがだいたい15.7km/hになるので、約半分の時間をインナーローかつ80回転以下で頑張ることになります。
では前50-34Tのコンパクトに組み替えると、
だいぶマシになりましたが、まだちょっと頑張る時間帯が残っています。
思い切って?後ろを11-28Tに組み替えてみると、
頑張る時間帯はかなり減らせました。おそらく「くるくる回して1時間30分」をやるには前50-34T・後ろ最大28Tあたりがないとしんどいと思われます。
AmazonでShimano 11-28Tを探す
まだ不安ならば新しいTiagra 4600シリーズを後ろに入れ12-30Tのビッグギアを駆使すると、
なるほど、このくらいのキャパシティがあれば安心できる。
参考までに、前をトリプルの52-39-30Tに組み替え、後ろ12-30T構成にすると
こちらもなかなかいい案配です。Mt.富士ヒルクライムのタイムは中央値が1時間30分周辺なので、これらの装備で参加者の半数はカバーできそうです。
目標タイム2時間00分の速度分布図の上に、前50-34T、後ろ11-28Tを装備し毎分50回転のギアをプロットすると、
かなり優しい感じに見えます。もっと余裕を持つために前トリプル50-39-30T・後ろ12-30Tを入れてみると、
そうとう余裕がでてきます。目標タイム2〜3時間の場合はこういった構成が良いかもしれません。ただしかなりの時間帯を50rpm前後でこなす必要があるので過酷なことには変わりないです。
Mt.富士ヒルクライムのコースを"一定ペース"で走った際の速度の分布を、目標タイム別にまとめてみました。その分布を元にケイデンスを一定に保つにはどんなギアが必要になるか見てみるよ。
基準とする目標タイムは
- 1時間05分
- 1時間15分
- 1時間30分
- 1時間45分
- 2時間00分
- 2時間30分
- 3時間00分
速度の分布
まずそれぞれ目標タイムごとにスタートからゴールまでの速度の分布を見てみます。最初に、ゴールドの何かをもらえる1時間05分
速度域ごとの滞在時間を縦軸に積み上げてます。例えば15.0km/hで走る時間を合計すると10秒ていどですが、15.5km/hでは100秒、16.0km/hでは130秒、30km/hでは20秒弱といった感じです。右側に"30T"とか目盛りがありますがとりあえず無視してください。
つぎにシルバーの1時間15分
全体的に左(低速)にシフトします。
続いてブロンズの1時間30分
1時間45分
2時間00分
2時間30分
3時間00分
これらの図から、目標タイムごとの最高・最低速度と中心的な速度域を読み取ることができます。例えば目標タイム1時間30分の場合は、最大35km/h・最小8km/h前後の幅があり、殆どの時間10〜20km/h周辺の速度で登ることになります。
ギア構成
同じ表に代表的なギア構成で、ケイデンス80rpmで走った場合の速度を重ねてみます。Mt.富士ヒルクライムのゴールタイムは1時間30分前後が中央値になるので、その速度分布図に重ねます。まず完成車についてきてそうな前52-39T、後ろ12-25Tのギアの組み合わせ。
青丸が前39Tと後ろ25-23-21-19-17-16-15-14-13-12Tを80rpmで回した際の速度で、赤丸が前52Tと後ろ25-12Tを80rpmで回した際の速度。こちらは縦軸がスプロケットの歯数(右側目盛り)です。例えば39x23T(青丸の左から2つめ)は80rpmで約17km/hになります。
この図を見る限り一定ペースで1時間30分を目指して「毎分80回転」を維持するのは無理。39x25Tがだいたい15.7km/hになるので、約半分の時間をインナーローかつ80回転以下で頑張ることになります。
では前50-34Tのコンパクトに組み替えると、
だいぶマシになりましたが、まだちょっと頑張る時間帯が残っています。
思い切って?後ろを11-28Tに組み替えてみると、
頑張る時間帯はかなり減らせました。おそらく「くるくる回して1時間30分」をやるには前50-34T・後ろ最大28Tあたりがないとしんどいと思われます。
AmazonでShimano 11-28Tを探す
まだ不安ならば新しいTiagra 4600シリーズを後ろに入れ12-30Tのビッグギアを駆使すると、
なるほど、このくらいのキャパシティがあれば安心できる。
参考までに、前をトリプルの52-39-30Tに組み替え、後ろ12-30T構成にすると
こちらもなかなかいい案配です。Mt.富士ヒルクライムのタイムは中央値が1時間30分周辺なので、これらの装備で参加者の半数はカバーできそうです。
低ケイデンス状態を許容するなら
2〜3時間を目標にしている場合はどうすればいいか?正直この場合は"ロード用"の機材で「毎分80回転でクルクル回してください」は良い助言にはならないようです。MTB用機材を使う方法も考えられますが、今回はやむを得ずケイデンスを50rpmまで落とすことにします。目標タイム2時間00分の速度分布図の上に、前50-34T、後ろ11-28Tを装備し毎分50回転のギアをプロットすると、
かなり優しい感じに見えます。もっと余裕を持つために前トリプル50-39-30T・後ろ12-30Tを入れてみると、
そうとう余裕がでてきます。目標タイム2〜3時間の場合はこういった構成が良いかもしれません。ただしかなりの時間帯を50rpm前後でこなす必要があるので過酷なことには変わりないです。