暑い環境でもパワーは落ちますよね。以前、
というエントリで(私個人の)高地に対するパワーダウンの比率を求める式として
Y = -0.0083 X^2 - 0.0530 X + 1.0075Y: 高地効果[%]X: 標高[km]
というのをでっち上げてる。しかしながら6月に入ってからMt.富士・栂池・美ヶ原の3レースはどうもフィットせずにより低いパワーを示しています。いちおう近傍のアメダスで当日の気圧をしらべましたが、標高に対してさほど乖離はありませんでした。データはまだまだ少ないし、単にコンディショニングに失敗してるだけという可能性は捨てきれないわけですが、変数として把握できている「気温」によるパワーダウンの比率を調べてみようという試み。
で、当日のスタート・ゴール間の平均気温に対する、「高地効果を加味した推定パフォーマンス」と「実際のパフォーマンス」の比率をプロットするとこんな感じ。
薄い緑色のラインが各レースでの気温と乖離率の回帰式
Y = -0.000174 X^2 - 0.000574 X + 1.009585X: 気温[℃]Y: 暑熱環境効果[%]
現地の気温については近傍のアメダスの標高と気温を元に、現地の標高における気温を推定した。回帰式を求めるにあたって、高地宿泊した草津と、屋内でクーラー+送風環境だった60MMPのテストは除外。
蔵王と表富士を根拠無く100%としてたり、湿度や風力を加味してなかったりと相当に雑な計算ですが面白い結果が出てきた。
ヒルクライムだと後半に向かって気温が下がる傾向にあるのですが、1000m登って気温が6.5℃下がったとして、暑熱効果は3%ぐらいしか変わらない。それに対して高地効果は8%弱ぐらい大きく変わる。あくまでも僕の場合。っても今のところ変数として高地効果と暑熱効果を分離できてないのでその比率は実際のトコロ謎。