「身内の上から目線」がアスリートへの敬意を削ぐか

大阪国際女子マラソンの中継を見てて思ったんだけど、コメンテーターの皆さんが比較的「上から目線」基調なのはなんでなんだろう?同カテゴリーの競技の大先輩だから?ランナーが若手だから?もちろん実績のある元トップランナー達からのコメントなので自然なことなのかもしれないけれど、それをテレビで見ている人からすると「アスリートへの敬意」ってこういうちょっとしたことの積み重ねで削がれていくんじゃないかな、と心配してみた。


一対一のやりとりであればいたって自然なことだとは思うんですよ。でも、ある意味公の場でのやりとり(?)では「先輩」のままでコメントするのはあまり適切ではないかもしれない。その環の外側に居る人たち(TV視聴者や聴衆)の前では、特に注意しなければいけないかもしれない。でないと結果的にアスリートへの敬意をアスリート自身が削いでしまう構図に陥ってしまいやしないかなと。
スポーツじゃないけど僕自身も仕事のいろんな場面で学生と対話する時、態度と言葉の両面で敬意を欠かさないようにしているつもりだけど、まれに油断?して上から目線なコメントが出てくることも有り、あまり人のことはいえないんですけどね。や、自戒の意を込めて。



レースの中継といえば、コース内に巨大な中継車を伴走させるスタイルはどうにかならないんだろうか。コストの面や運用の熟れ具合とか色々抗いにくい理由はあるのは素人目にもわかるんだけど、長いストレートの中継映像で後ろが見えないってのはイクナイと思う。同じ理由で最近目につく軽トラのカメラ車も好意的に見ることができないなぁ。自転車ロードレースの場合は競技の特性やコストの掛け方とかが全然違うんだろうけど、そのへんの配慮がスゴく洗練されていると思う。や、中継技術やその運用についてはまったく門外漢なのですが、どんな分野でも現場の方々の苦労は相当のもんだというのはよくわかっているつもりですハイ。

もちろん文句ばかりではなくて、1月18日にNHKが中継していた全国都道府県対抗駅伝の番組連動データ放送はとても素晴らしかったなぁ。出走している全チームから、任意のチームの順位やタイムを中継映像の邪魔にならない(カッコいい)デザインでオーバーレイできるの。レースの中継の大部分はトップ集団や注目選手の映像で消費されるなかで、視聴者が応援している選手の情報を追い続けることができる同サービスはとても好感を持って使うことができました。このへんはさすがNHK。これをスタンダードにしてほしい。