丁度Rest weekに入ったので、"読みまくし"週間のスタートです。間違ってAmazonさんから同じ本を同時に2冊買ってしまったのは秘密だ。返品手続きマンドクサイ...
待ち行列に入れてた漫画群を優先して処理してますが、とりあえず一本目はランナーのメンタルトレーニング。持久性競技でのメンタル面での適応というかトレーニングについてネタになるかなと買ってみたけど、中身はいわゆる"メンタルトレーニング"の話しではなくて、どちらかというとランニングに対する「気の持ちよう」のエッセイ集。原題も"Think Fast - Mental Toughness Training for Runners"で「"タフ"とはなにか?」が主題。だからといってツマンナイかというとそんなことはなくて、むしろスゴく....面白いです....
多くのトレーニング本で語られる一般的な話しは普通に入っているし「気の持ちよう」と評したけど、精神論に終始するわけではなく、(たぶん)経験則からの実践的なアドバイスが多数織り込まれている。なかでも気に入ったのはシューズについて。
どんなシューズを買えばよいかをアドバイスする紙面がここにはありません。とにかく、何足か買って、順番に履くということを試して下さい。
("ランナーのメンタルトレーニング" 1994 Joe Henderson著, 山地啓司監訳, 渡植理保訳 より抜粋)
ちょwww斬新wwwww
特定の靴は特定の負担を足にかけ続け怪我を呼び込む可能性があるので、それを避ける意味でも異なる靴を履きまわすのは有用かもしれない。トラブルを度々起こすような靴はローテーションから外せば良いし、トータルで見れば故障もも減り靴の寿命も長くなる(かもしれない)と。
普通の靴でも同じのを毎日履くよりローテさせた方が長持ちするって話しがありますね。体に接するアイテム、特に靴まわりにはきちんとコストかけようと気をつけてるつもりだけど、虎の子の高級品?1つよりも、各社のミドルグレードの製品を使い回すのも悪くないような気がしてきた。
他にも表彰台に立つ一握りの人だけが勝者ってことじゃなくて、この類いの競技は参加者各々が勝者になれるって話しとその目標設定の話しとか(こういった意味で良い意味での「気の持ちよう」と評したつもり)。ランニングやサイクリングに限らず、自分と向き合う類いのスポーツを長く楽しみたい人におすすめの本でした。
あと、自戒の意味を込めて、ちょっと大きめに引用。
たった一冊のハウツーブックや、初めて購読したランニング雑誌を6冊ぐらい読んだランナーほど、確信に満ちた言動をとる人はいません。中途半端な知識をもつのは、危険であると同時に安心でもあるのです。後で矛盾する情報を耳にした時、そんなランナーは混乱してしまいますが、本当の知識を身につける過程で必ず通らなければならない段階の一つなのです。
知れば知るほど、もっと知らなければならないことが見えてきて、本当にちゃんと理解できているか自信がなくなってきます。このスポーツをすればするほど、"これでいい"と思っていた練習が、これで良いとは思えなくなってくるのです。どんなランニング"ルール"にも、矛盾と例外があることを理解すれば、より賢いランナーになれます。(後略)
うーん耳が痛いw でも勉強すればするほど疑問が増えるって本当ですね。このへんの話題は本質的にとても複雑なので、不適切な単純化や誤解etc...が幅を利かせているし、逆に使い手も単純化を求めていたりするからまた話しが複雑になる。その中でどうやって自分が使える形でモデル化しメソッドとして組み立てて実践・評価してまたモデリングから修正して、の繰り返し。今後もやることいっぱい。楽しいですね。
読みまくし週間では引き続き
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