生き延びるためのペーシング

楽しみにしてたMt.富士ヒルクライムは1:23:08と誠に遺憾なタイムと、下げトレンドの残念なパフォーマンス。残念ではあるけど、今まで何となく感じていた不安要素が一気に表面化した結果でとても有意義。

駐車場が遠くてちょっと慌ただしかったけどウォームアップ約50分。7時10分スタートの真ん中へんの固まりからゆっくり走り出し、計測区間に入ってからは215wattをターゲットでいい感じ。自分でも「これは軽すぎではないか?zero offsetセットし損ねてない?」とか不安を感じたけど、計測区間過ぎた直後にどんどん前に行った人たちが、しばらくしたら同じメンツで下がってきたので安心してみる。
でもいい感じだったのは最初の8kmぐらいまでだけ。その後は
  • 脇腹に痛み。3時間前には食事を済ませていたのだけどまだダメか...
  • 二の腕が疲労して上体を抑えられなくて踏めない。
  • そもそもパワーが維持できない
ってなかんじで190watt, 180wattとavgが下がっていく。斜度が落ちつく箇所でも駆動トルクをかけ直したいのにかけられない。最後の平坦のパートは相当に努力を注いでも150wattしか出てこなくて絶望を感じてみる。去年は軽く登ってしまい不満だったのに今年はものすごく苦労してる。さて、いろいろ思い当たる節を列挙して改善していこう。

食事
脾臓の痛み。3時間前にいなり寿司約300gとバナナ一本を摂取。消化に時間がかかる体なのは知ってるつもりだったけど、3時間前に食べ終わっててもダメかー。

ワークアウトのバリエーション
約20分でたれてる。ログを見たらスタート後0〜23分の間は安定して217watt周辺を維持できているけど、その後は約180wattあたりに落ちていっている。ワークアウトが20min@L4 x2に偏り過ぎている?去年のこの時期は毎週都民の森でTTやってたけど今年は1時間前後のTTをほとんどやってない。

上半身の筋持久力
上腕三頭筋〜僧帽筋の疲労。主に二の腕の付け根かなぁ。ハンドルを体に引き寄せる動作でペダリングのトルクを支えてるみたいなんだけど、このへんが疲労して使えなくなると踏めなくなっていた。これは以前から感じていた弱い場所。一日経って体の痛みは出るかなーとワクテカしてたら、上腕二頭筋と僧帽筋だけが筋肉痛で、脚は全然。これはひどい。

おそらく去年は毎週末の5〜6時間のL2と、1時間のL4で結果的に体のバランスがとれていたのではないだろうか?ローラーと実際の登坂を比較すると、前者はあまり上半身を使わずに済んでしまっているのかもしれない。あとはdurationの短さかー。ってゆーかオレ外走ってなさすぎ。


おもしろかったのが、中盤〜後半は結果的に180wattのコンスタントなペースで走っていたのですが、勾配がユルい箇所で追い越して、勾配がきつい箇所で同じ人たちに追い越されての繰り返しが何度もあった。僕もPM見ずに走ってたら同じようにバリアブルなパワーの注ぎ方をして走るんですが、(最適な変動幅かどうかは別として)殆どの人が自然に「登りで頑張る」バリアブルペーシングを実施しているのがとても興味深かった。もしかして獲物を捕まえるときや逆に逃げる時、勾配抵抗が大きい場面で頑張った方が良い結果を得られる「動物が元来備えている生きるための本能」なのか? ってか単に「平坦で休むため」かもしれないけど。

そういや目の前(正確には斜め前)でコーンに接触した落車があった。センターライン上の所々にコーンが置いてあるんだけど、等間隔でもないしコーナー手前とかにあるわけでもなく一貫性がある置き方なのかよくわからなかった。忘れた頃に唐突にでてくる印象だったので配置を工夫するなりしないと危ないかも。