サイクルモードインターナショナル2010 1日目感想文

今回は昼に洗車してて出るのが遅くなってしまったので
  • 好みのエロイ造形のフレームがないかザックリ見て回りたい
  • ローラー台の新作を回してみたい
  • パイオニア株式会社のパワーメーターの案配を見たい
  • その他普段現物が見られない系のチェック
と的を絞って手早く。

フレームの部
2008年モデルのOrbea orcaを楽しく乗ってるわけですが「ある日転けたりして使えない状態になったらどうしよう!?」という要らん心配を払拭する為に代替機の候補ぐらいは出しておきたいよね。ということでチェック。インターネットや雑誌の写真で見るのと現物を見るのとでは印象が違ったりするので。
Ridley
Ridley Noah
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Fuji Bikes SST
あとはやはしサーベロが気になる。ただどこのメーカーにせよ僕みたいなちびっ子サイズのフレームは歪な形になりがちなのが悩ましいぜ。

ローラー台の部
今期注目株のLeMond Fitness Revolution
R0010844
R0010843
乗ってみた感触は予想通りで、ファンの負荷装置なので速度に応じて二次曲線的に負荷が高まる。感触は悪くない。フリーハブ周辺のプーリーが主にフライホイールとして働いているそうで、試しにコースティングしてみたら完全停止まで63秒でした。これはKurt Pro Trainerの重い方のフライホイールと同じくらい。Kurtもシリコンオイルの負荷装置なので負荷特性は似てる。ただし相当にファンの音が激しい。工業扇みたいな感じ。
ローラー台オタとして慣性モーメントの数値を本国に聞いておいてよろしくお願いします。と担当の方にお伝えしてみた。貸してもらえれば測るんだけど...
ミノウラは今年は興味持てなかったので探してない。

パイオニアの新種パワーメーター
Twitterで@akirasekさんの先行レポが上がっててなかなかガード固そうな印象をもって挑みましたが、ブースに居てたのは開発に携わっている皆さんということでいろいろ教えてもらえました。で、長々とキモイ質問を続けてたら別のスタッフの方が「もしかして oyama.vox.comさんですか?」と。
((((;゚Д゚)))) ぱっ パイオニアはエスパー集団ですか!?
何のことはない僕が手に持ってたメモ帳に書いてあった名前見たのと、Twitterのプロフィール写真(とあとは多分質問の方向性...)で特定に至ったようでインターネッツってこわいですね(ぼうよみ)
覚えてることを意訳込みで列挙すると
  • 右のスパイダー側のタマゴッチと、左クランク裏の棒状の部品はそれぞれトランスミッタ。
  • 両クランク部に貼付けている歪みゲージでペダリングフォースを計測している
  • トランスミッタとか立派に見えるけど、あくまでもプロトタイプ
  • ついこのあいだ特許申請した。(出願公開は申請日から1年6ヶ月後)
  • エキップアサダにテストしてもらってる
  • パワーメーターとそのサイクルコンピュータは研究開発部門が扱っている
  • オンラインサービス、およびそれと連携するサイクルコンピュータは別部門が扱っている(個人的にはこっちが先にローンチできそうな印象)
  • パイオニア社内では過去にも研究開発部門起案の技術が製品化されている。
  • ただしフィットネス分野は未開拓。
  • フィールドテストが課題。というかこれから?
  • パワーメーターをどういう形で市場に提供するか、まだまだ検討中。
  • たとえば顧客からクランクを送ってもらって取り付け・校正・返送する形態や、部品メーカーと協業してクランク完成品として供給する形態とか。
  • 完成品供給のサンプルとしてカーボンクランク組込み型。(ただしカーボンだと樹脂が経年変化するから定期的に校正が必要かも)
  • 製品化の時期は未定だが2012年ぐらいには出荷できるところまで行けたらいいなぁ(遠い目)
  • サイコン側にAndroidを採用したのは手っ取り早く動く物が用意できるから(僕は3G回線を使う為だとばかり思ってた)
  • Twitterのハッシュタグ #piocycle で関係者がウォッチしてます。
展示仕様の電池がCR2023ってことで、CRだと冬とか電池の持ちが悪くなるかも?とか要らんコメントをしてみた。たぶん国内のハードコアなパワーメーターユーザーを集めてお互い言いたい放題する場を設けると素敵なんじゃないかなと思ってみた。
その他の情報としては@sugaken_r3さんまとめのPioneer's New Power Meterがイイカンジです。あ、写真とってねぇ....
Pioneer
代わりに、こっそりもらったステッカーを貼ってみた。なんかHONDA車に"MIVEC"って貼ってるみたいなことになりました。パイオニア株式会社 藤田さまほかお忙しいところお手間を頂き誠にありがとうございました。

その他
OGKカブトの新作エアロヘルメットが展示されてた。
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現行のAERO-TP/SNはトップアスリート向けって位置づけなのか高価です。が、より安価でフレキシブルな構成の商品ってことでなかなか期待が持てました。同社のエアロヘルメットは比較的横幅がある形でしたが、今回の物は薄くなるとのこと。さらに取り外しても使える。サイズはモストロとかと同じようなラインナップにして、価格は3万円あたりにできれば、ということでした。あとカラーリングは単色にしておいてステッカーキットみたいにカスタマイズする形で提供してもいいかも?的なお話。
あと穴埋め部品は?と問うと、シッポのアンダーカバーも同様だけど埋めると逆に後頭部の負圧が高まるので、積極的に"抜く"よう穴埋めはしない方が良いと結論づけているとのこと。ほほぅ。

Gokiso Aerospace Hubも面白かった。今年中に100組をテスト販売するよていだそうで、ホイールを組んだ状態で販売して、気に食わなかったら返品可だそうで、気に入ったらそのまま10年保証となかなか前のめりなプロモーションを予定している模様。興味のある方は要チェック。
TT用のホイールにいいかも?と思ったけれどスポーク数が多いのがちょっと悩ましい。いちおうFFWDのリム組で直販OKの許可をもらったそうなので、そーいう構成で発注できるのは良さげ。リムの真円度をとても気にしていたのが興味深い。

もうちょっと見て回りたかったけどここで時間切れ。パイオニアもOGKも実際に作っている人とお話ができてとても有意義な時間でした。