2016年5月31日火曜日

加速度センサーを用いたパワーメーター製品の精度:SRMとStages Powerのケイデンス計測値を比較


3月ごろからStages Powerを使っています。加速度センサーをつかうパワーメーターはフレーム側に磁石つけなくていいので運用らくで良い。

SRMとの相互運用を念頭にしばらくあれこれテストしてました。長く使っているSRMと、Stages Powerがどのように違うのかを把握しておきたい。「どちらが正確か」とか一切興味なくて「どのような差異があるのか」なのがポイント。パワーメーター製品間の差異を生みだす要因として考えられるのは
  1. ケイデンス計測値の差異
  2. トルク計測値の差異
  3. (1 x 2の結果として)パワー計測値の差異
があって、それぞれ個別に確かめた。いろいろ興味深かったけど、そのうち今回はケイデンス。

SRMはリードスイッチとマグネット、Stages Powerは加速度センサーを用いて角速度を計測している。なんとなくリードスイッチ+マグネット方式が正確な気がするけど、答えはやってみなくちゃわからない。


比較に際してサイクルコンピュータ2台で同時記録して平均値を比べるのが簡単だけど、製品ごとに1秒未満のサンプルの丸め処理に差異があったり、そもそも製品間でタイミングを同期できていない問題がある。さらには小数点以下の切り上げ・切り捨てルールが製品によって違う。メーターを目視して比較するのは論外。
そこでGarmin ANT USB Stick™を使いMac OS Xで複数のパワーメーターを同時に記録するソフトウェアを書き下ろすことに。ANT+ Bicycle Power Profileのうち、SRMのCrank Torque FrequencyとStages PowerのTorque At Crank(またはStandard Crank Torque)のパケットをデコードして記録するソフトウェアを用意した。



実行するとこんな感じ。
画面は開発中のものです

ANT+のCrank Torque FrequencyとTorque At Crank型のパワーメーターは、クランク1回転に要した時間(1/2000 or 1/2048秒刻み)と、クランク1回転中にサンプリングしたトルクの積算値を1回転毎に無線で発信している。これらを同時に捕捉することで、角速度とトルク(もちろんパワーも)をクランク一回転単位で比較できる。"同時"と書いているが「1回転」を認識するタイミングがSRMとStages Powerとでクランク半回転分の差異がある。が、これは無視して良いだろう。


本題の実験。ケイデンス計測値の差異を確認するために、右にSRM Dura-Ace 7800 Compact(SRM PM6)、左にStages Power Dura-Ace 9000(generation 1)を取り付け、ケイデンスを70rpmから150rpmの間を約10rpm刻みで60サンプルずつ計測した。満遍なく計るのがポイント。
まっすぐだ。


「なにかしらの差異があるだろう」という先入観があったのでちょっと意外。というわけで、リードスイッチとマグネットを使うSRMと、加速度センサーを使うStages Powerとの間で、ケイデンスの計測値に差異は無いと言えそうだ。

2016年5月8日日曜日

第10回埼玉県タイムトライアル・ロードレース大会

ふじさんワイアード
年に一度のお楽しみレースは過去最高のダメさ。

 16分4秒@205W,  C登録(40歳以上)18位、+1分39秒


トラブル1

HED GT3がスローパンクしてたのを前日思い出す。NoTubesのシーラントを20mlインして9 barまであげても大丈夫なのを確認。大丈夫だ問題ない。当日 9 barで試走してたら

ピュルルル

ってシーラントが噴き出してきた。荷重がかかるとだめかー。8 barまでさげたらだいじょうぶだ問題ない。

トラブル2

スタート5秒前にラップボタンを押してスタート。あれ?なんか画面がinterval review画面になっててもどせねぇ... いいやほうっておこう。ラップきれてないけどパワーは見れてるからだいじょうぶだ問題ない。

トラブル3

追い風スタート。「ふふふ 新しく入れた55Tチェーンリングが火を噴くぜ!」っと、念のためアウターに乗ってるか確認を兼ねてシフトレバーを引いたら空振り。大丈...

ファッ!?

直後にインナーに変速。ファワワワワワ....

この空振り感は変速レバーのラチェットが折れたやつだ... これは大丈夫じゃないぞ。SRAM R2Cは定期的にリビルドキットでラチェット交換しとかないとダメかもね。追い風で50km/h超でてるけど42Tx11Tでがんばる。がんばる。往路あっというま。復路ながい。ながい。ちょうながい。遅いながらもきちんと追い込んで走ってゴール。

様々なトラブルはあったものの、トレーニングできてないのが近年稀に見る遅さの主要因。

今年の機材

  • エアロバー エクステンション Zipp Alumina Extensions Ski-Tip
  • フロントチェーンリング 55-42T
  • パワーメーター Stages Power
  • SRM PC8 + K-Edge SRM mount
  • "TACXのエアロボトル"(Elite製)追加
という変更。
Zippのエクステンションバーは日本の代理店でなぜかアルミモデルの取り扱いないのでお取り寄せ。

チェーンリングはシマノで9000用に普通に流通している最大のものをチョイス。僕の速度域でたぶんチェーンラインが最適化できてるとおもう。本番でインナー固定だったのでまったく意図通り働きませんでしたがががが。

Stages PowerはLTパワーやTTで使う領域ではSRMと大差がないことを確認。散々SRMと比較テストした結果、極端なシチュエーションでちょっと癖のあるずれをする。とりあえず「SRMと比べてn%違う」っていう単純な話ではないことはわかった。これは別の機会でまとめる。

"Tacxのエアロボトル"はすごいよこれ。製造元をまったく隠す気ないの。

2016年4月19日火曜日

2015-2016シクロクロスシーズンこわしたもの

今シーズンもぼちぼち地味に壊したけど、メーカーとメカニックのおかげでマズイことにはならなかったかな。昨シーズンの壊したものまとめに習って今シーズンのまとめ。

ディレイラーハンガー


まいど! ディレイラーハンガーは曲げてしまってもグイッと直せる。そうスチールならね!!
だけどSpeedvagenのハンガーはスチールのハンガーにネジ山を持ったスリーブを溶接している2ピースの構造なので、何度もおおきく曲げると比較的弱いロウ付けされた箇所が破損する。いちおう「こーいうことが起こりうるよ」と製造元のVanilla Workshopにレポートしておいた。
修理方法はメカニックとVanillaに相談した結果、溶接し直すのが理想的だけど金属用の強力な接着剤でOK。そのうちリペイントとか大規模修繕が必要になったときに再溶接でいいかな。念のためレース時の応急処置キットに金属用の瞬間接着剤を入れておいた。

カーボンシートポストヘッド


バイクロアで雑にリマウントしたらパキャン!!って鋭く甲高いすごい音。でもどこも壊れてないんだけど...と放っておいて数ヶ月後にひび割れを発見。固定力が完全に保たれていたので気がつかなかった。
念のためスペアパーツ購入しておくかーと、こちらもVanillaに相談したら保証交換してもらうことになった。塗装された新しいシートポストヘッドが届いたので、もらっておいたUPSの着払いの伝票で古いほうを送り返すかんじ。送料全部むこう持ち。なにそれ恐縮。

Assos Intermediate Evo長袖ジャージ


宇都宮の試走で転倒して肘にあなを開けた。代わりにAssos iJ.intermediate_S7を購入。壊したほうも修理しとこう。体のほうの肘の傷のほうがダメージおおきくて、シーズンはじめのほうはなかなか傷の修復が終わらなくて大変だった。身体の傷ってお金払ってもすぐ治らないので加齢ってやだな。
そういえば宇都宮のシクロクロスは去年も服に穴開けたな。シーズン初戦は慎重にいこう。

Assos Zeghoサングラス


走行中にボロっと脱落。レンズとテンプルを繋ぐ爪が折れてしまった。といってもこれ4年以上つかってるからそら壊れるさ。同じのもう一つ買うかぁ...と思いつつAssosに相談したら有償で新しいレンズに交換できることになり、先日修理から帰ってきた。レンズと鼻あてが新品に。

増えた傷

  • Shimano ST-9070 右ブレーキレバー削れ
    • 補修部品はY6X098010 R.H. Main Lever Assembly
    • 困ってないので放置
  • 前ブレーキケーブル
    • 転倒などブレーキレバーを通じ過大な張力がかかると、地味にダメージを負ってる場合がある
    • 転倒した場合は都度点検
    • 転倒してなくても6ヶ月毎に点検・交換する
  • Shimano RD-9070-SS 削れ
    • 困ってないので放置
  • フレームの傷
    • プライスレス
んー、ことしはあんまし壊してないね。来シーズンもご安全に。

2016年2月17日水曜日

ここにスプリンタースイッチがあるじゃろ?

あるじゃろ?
( ^ω^)
⊃  ⊂
これをこうして
( ^ω^)
⊃)  (⊂
( ^ω^)
≡⊃⊂≡
こうして
こう..あ、熱収縮チューブが短....エポキシで誤魔...
( ^ω^)
⊃ .. ⊂
‘∵
‘:’
こうじゃ...
( ^ω^)
≡⊃⊂≡



お台場の砂浜対策としてバートップで変速したいなーと、なんとなくおもって準備。

Di2スプリンタースイッチShimano SW-R610をハンドル根元付近に持ってくるためには約200mmに延長する必要がある。スプリンタースイッチのケーブルは、Di2をつなぐE-tubeケーブル(とコネクタ)とは異なり中身は約0.4mmのより線2本。
Shimano Dura-Ace 9070シリーズ ディーラーマニュアルより
この2本が皮膜込みで1.3x2.5mmくらいに収まり細くて薄い。なんか都合のいい細い線ないかなーと探してたらオーディオ配線用がヒット。オヤイデ電気の4N純銀 0.5mmフッ素絶縁単線
"(略)高度な生産管理の下、加熱温度、加熱時間、引き出し速度、モース硬度を指定した銀線は、銀独特の空気感と華やかで美しい旋律を奏でます。"

これはいくしかないやろ。いくしかないやろ。ピュアサイクリング誕生の瞬間である。テキトウなこと言った。なんだかテキトウなこと言った。お台場走り終わったら

「銀独特の空気感と華やかさ。全域で向上した変速レスポンスと力強さが生む迫力の操作感がすばらしい。さらに筆頭すべきは各ギアの解像感。定位も立体的でまるでギアが1枚増えたように感じる。」

みたいなテキトウなこと言おうと思ったけど、お台場でぜんぜん使わなかった。ダメじゃん。ちなみに銀独特の空気感なので、スイッチの存在忘れて運搬中とかしょっちゅう誤操作してる。ダメじゃん。


2016年2月13日土曜日

CYCLOCROSS TOKYO 2016

Photo by Yuichi Furuno
砂浜にフォーカスしたセッティングと戦略で挑んだ今年のシクロクロス東京。

 0h46'01", カテゴリー2  31/58位(64%順位), +6:02
 Michelin Cyclocross Jet 1.2/1.25bar

召集直前に計測チップのつけ忘れに気がついて最後尾スタートの刑。それでもC2に上がってからの今季の目標3 x 66%順位達成也。
Photo by Yasutaka Suzuki
基本的に空気圧下げれば下げるほど砂の刺さり心地がマイルドになる。今回はDugast TyphoonよりもMichelin Jetのほうが感触が良かった。ラテックスチューブなのでリム打ちパンクはチューブラーと同程度にしか心配していないけど、極低圧なのでタイヤ外れんなよーと普通にハラハラしていたところ、スタート直前に後輪がマイルドスローパンク気味なのが発覚。エアを注ぎ足してハラハラ度UP。レース終盤に向けて木の根でのリム打ち感が強くなるが、林間は休む区間であると割り切っていたのでミスしない丁寧な走りを心がける。一番イージーなコーナー(南端の林の折り返し)で転けてたり、フライオーバーでムダ跳びしてバックサイド角に後輪を丁寧に打ちつけたりしてたけどどどど。

俺的ハイライトは北側林の端、フカフカなキャンバー上り折り返しを乗車で通過できたあたり。降車してまわる人がおおかったけど、コーステープをギリギリまで(盛大に伸ばして)大回りするといける(これが速いとは言っていない)。
これは失敗して脚ついたの図 Photo by 妻の人
一度コーステープにカンチレバーアームを押されて制動させられてしまい、頭の中に「まだカンチブレーキで消耗してるの?」って声が聞こえてきた。ってかフライオーバー前で「カンチブレーキが泣いてるぞー!」って実際に言われた気はするぞ。


それなっ


砂浜はラインをトレースする能力が根本的に足りていないと理解。抵抗に抗うパワーもだけどラインキープ能力。試走するJ-Powの後ろで砂浜に入ったら、よい轍を選んで踏んでいるのか衝撃的な走りやすさだった。僕は轍のラインをトレースできなくて早々に脱落するんだけどどど。激坂で白線や舗装の継ぎ目をトレースする練習をしていたつもりだったけどちょっと違うなー。

ランニングは9月あたりからすこしずつやってたので若干改善。かなーり保守的に進めていてスピード練習の類はやってないので当然スピードは改善していない。それでも極端な苦手意識は薄れてきたし、砂浜で無理に乗らずにランで全体のペースを維持しながらレースを進めることができた。実際コース後半の砂浜の復路は乗車する選手に追い越されても、一定ペースのランで追いつき追い越すことができていた。後ろの方でのお話ですが。
DSC_0336
コイツ余裕だな...

試走の短さが悩ましかったので、前日コース設営中の会場にお邪魔して入念にコースウォーク。レース当日はコースの一部が修正されていたけど、これでかなり試走が進めやすくなる。朝の試走は林間を集中して、昼の試走は砂浜に集中。クリンチャーの極低圧運用の経験が少ないので1.5→1.3→1.2barで林間の挙動をあらかじめ確認し、それを踏まえて砂浜で1.5→1.3→1.2→1.1barとテストして手戻りがないように組み立ててみた。この進め方は満足できたかな。
練習では試してはいたけどレースでのクリンチャー1.2/1.25 barはなかなかハラハラしたが、最後まで(スローパンク以外の派手な)パンクもなく良い感触で終われた。が、あんまり多用したくはないね。この選択が必要で、かつスペアホイールの準備がある時だけにしたい。

というわけで、機材のセッティングと戦略の方向性は間違っていない気がしている。けどまだ足りない。技術もだけど体力水準を引き上げないとC2の後ろの方を走る現状を打破できないな。
Photo by Yuichi Furuno


次は茨城シクロクロス土浦ステージ。家の用事でDNSな可能性高し。うむむ。